幸せへの道標

  • 以下に、幸せの要因、および幸せへの課題やヒントを列挙しています。

  • 1)自身の思いの世界

  • ≪自然界に生きる人間の本来あるべき姿に向かって≫

    書窓けやき通り

    人間の感情は、自律神経(交感神経と副交感神経)と繋がり、身体を防御・維持するために在ります。人間は、緊張と癒しのバランスを取って生きる動物です。

    負感情、特に、怒り、怒気の放出は最悪です。周囲の人を巻き込んで極度の緊張を引き起こし、交感神経を強烈に刺激します。怒りの類の感情をコントロールできなければ本来の人間とは言えません、できないがゆえに、喧嘩、暴力、傷害、殺人にまで至ります。そしてまた、いつも、不平不満、人への批判、非難、或いは、自身の不安、心配、悲しみばかりの人には、幸せは訪れません。

    他者への優しさ、温かさ、労り、思いやりの世界、そして、自身が楽しむ、喜ぶ、嬉しい、有難いと感じる思いの世界、これらは、副交感神経を優位にし、大自然の波長と同期します、癒しの波長なのです。多くの人はこれらの感情には、あまりに鈍感です。

    従って、現代人は自律神経のバランス、つまり、メンタルバランスが取れていない人が多いのです。メンタルバランスは、過度に偏り過ぎると、免疫力(自己治癒力)、つまり身体の防御システムが破綻し、逆に自身の正常細胞への攻撃に転じ、身体に深刻な不調が現れることに繋がると言われています。

  • 2)みんなと仲良く、の世界

  • ≪自然界に生きる人と人との間の本来あるべき関係≫

    書窓けやき通り

    ①多くの人に好かれる人、嫌われる人がいます、どういう人だと思いますか、共通するのです。分け隔てしない、平等感、個人の安心感につながる人、感情的にならない人、陰日なたの無い人、常に優しく、穏やかな人、明るい人、は好かれます。しかし、人を責める、人を批判する、すぐ感情的になる、自分は悪くない、人が悪い、傲慢な人、人の悪口、陰口を言う人、みんな嫌いです。大多数の人が思うことは正しいのです。大自然の摂理です。現代の社会は、特に人を批判する人で溢れ返っています。『一億、総批判社会』です。

    ②『相手と仲良く、相手を大事に』する思いが人間関係の絆を構築します。現実の社会では見られません。人は、みんな自尊心で生きています、それゆえ相手への敬意が必須です、しかし、それもどこにも見られません。

    ③言葉を大切にする。人の発する言葉が美しければ、返ってくる言葉も美しい、これは韓国の諺ですが、人の本質を表しています。言葉は、鋭い凶器にも、嬉し涙を誘う素晴らしい贈り物にもなります。現実は刺激的な禍害語で溢れています、その言葉だけで刺さるのです。人を苦しめ、時には死に追いやるのです。

  • 3)人間組織社会

  • ≪人間が造り上げた組織社会の大きな誤り≫

    書窓けやき通り

    ①人間組織社会は比較、競争、戦いの空間。組織社会は、常時どこででも戦いの場、人と人が心を癒せる空間はありません。相手に勝つこと、相手より上に行くことしか考えていない人が多いのです。夫婦、家族の間でさえもです。それで、『仲よくしましょう』と言われても所詮、無理なのです。

    ②『優のスケール』で優劣を判定し、劣を貶めるのは間違い。優劣、強弱、上下の世界を創り出す世界は間違い。一握りの優越感と膨大な劣等感を産生します。

    平均値に満たないから劣のレッテルを貼るという社会に劣の人は住めません。人間に平均値はありません。人間のさまざまなバラツキは、遺伝子のなせる業。平均値以上が適正という考え方こそが不適正。みんな人間、みんな固有の遺伝子を持っているだけ。それぞれの能力を活かせる社会構造であるべきなのです。

    ③現実逃避というネガティブな言葉は間違いです。人間組織社会の現実から離れたいと思うのは自然界の摂理なのです。理不尽な現実から離れたい思いは、正しいのです。

    ④人間組織社会で戦う限り、怒り、心配、不安、悲しみ、嘆き、恨み等は自然な感情です。裏切りや騙し合いも生みます。しかし、そういう感情を『人間らしい』と呼ぶことは間違いです。人間の特性ではありますが、人間のあるべき姿ではありません。多くの人間は本当は組織社会には生きて行けないのです。

  • 4)大自然との関わり

  • ≪人間は、自然からの大きな恩恵、癒しを受られる動物≫

    書窓けやき通り

    ①森林のフィトンチッドやアロマなど、人間を癒してくれるものが自然には数多く存在します。太陽光を浴びることや、新鮮な空気、ミネラルや栄養素を含んだ小川の水や温泉水、田畑や野山からとれる果樹など、多くの自然の恵みは人間の身体に良いのです、身体を守ってくれるのです。人間が自然から受ける恩恵は無数にあります。しかし、多くの人は自然とのふれ合いを全く持たない日々を過ごしています。

    人類は、本来、大自然の中で生きる狩猟民族、農耕民族として日々筋肉を使うことで、心臓が、肺が、そしてあらゆる臓器が活発に動き、身体中に酸素が十分に供給され、体温も上昇し、免疫力も活性化して、健康を維持できるようになっている動物です。しかし、文明の進化と共に、空調の効いた部屋で筋肉は使わず、一日中その中で微小筐体を見つめ、人工の大きな音に囲まれて暮らすことが普通の日常となってしまいました。文明から多大な恩恵を享受するその一方で、見えないところで健康が徐々に、確実に蝕まれてきている、のです。